2014年8月12日火曜日

8・6 8・9が終わって

 そろそろ盆休みに入る人もいらっしゃると思います。毎年、盆休み前のこの行事の期間中は様々なことを考えさせられます。テレビやラジオで企画制作された特集番組はそれなりの意図をもって放送されているのでしょうが、それよりもむしろ、朝早くから慰霊碑の前で手を合わせる人たちの一言には心を締め付けられる思いがします。人々は「平和」を語るわけではありません。被害を恨むわけでもありません。原爆の悲惨さを訴え、「戦争」を後悔し、自らを懺悔しているように見えます。
 私たちは、よく「平和を守る」といいます。「平和を守る」ことと「平和を享受できる」ことは違います。「戦争のない平和な社会」を守らなければ、「平和を享受できる社会」は来ないと思います。 この社会には平和でありながら平和を享受できない人たちがなんと多いことでしょう。だから、慰霊碑の前に訪れる人たちは「平和な今を守る」とは言わないのだと思います。
 一生懸命頑張っても将来の展望が見えない多くの若者たちが、決して恵まれてはいないが、そこそこ生活ができている中間層の人たちを「既得権益にしがみつく寄生虫」と非難し、中国や朝鮮の人たちを「日本を滅ぼす敵」とみなす、その追い込まれた心情には胸を痛める思いがします。それはこの社会には「守る」ものがないということであり、行きつく先は「破壊」だからです。でも、少なくとも私の周りには、苦しいけど自分の置かれている職場や環境をなんとか変えようと踏ん張っている人たちが何人もいます。その人たちの踏ん張りの向こうに「展望」が見えるといいですね。

2014年7月29日火曜日

労災に関するトピックス

 労災に関するトピックスを2件紹介します。
 6月27日、厚生労働省は、昨年度の「脳・心臓疾患・精神障害の労災補償状況」を公表しました。それによると、昨年の脳・心臓疾患の労災認定件数は306件となり、うつ病などの精神障害による労災請求件数は1409件と過去最多を更新し、認定件数も436件と昨年に次ぐ過去2番目となりました。2011年に労災認定基準が新しくなり、精神障害による労災認定がそれまでよりは迅速かつ効率的に認められるようになったことが一因ですが、一方で、仕事によるストレスでうつ病を発症する人が増えているといえます。引き金になっている要因の上位は、「仕事内容・仕事量の変化」「嫌がらせ・いじめ」などです。
 その1週間前の6月20日、「過労死等防止対策推進法」が可決、成立しました。 この法律では、過労死等の防止が国の責務として定められ、地方公共団体や事業主には対策に協力する努力義務が課せられています。実効性を確保するためには、まだまだ不十分ですが、過労死問題を国民的課題とするための第1歩を踏み出したといえます。